エンジニアウッド
エンジニアウッド
エンジニアウッド(EW材)とは、木材に加工を施し、木ならではの長所をパワーアップした画期的な建築材料です。重量が軽く加工性に優れており、低コストという天然木(ムク材)は、大節や割れなどの欠点があったり、多くの水分を含んでいるために反りや割れが生じたりと、構造材には適さない性質もあわせ持っています。エンジニアウッドはそれらの欠点を除いたうえで品質を均一化し、さらに強制乾燥装置によって、反りや割れ、強度低下の原因となる水分を取り除くことで、強度性能を飛躍的に高めています。
天然木の構造的な欠点
木は伐採された時点で水分の供給が断たれます。伐採された木が乾燥していく段階で、木材の縮み(やせ)、割れや反り、曲がりが生じます。また、水分は湿度の高いところから低いところへ移動するので、雨の日など、木材が空気よりも乾燥しているときは、空気中の水分を吸い込みます。
このように吸湿・放湿を繰り返している天然木を構造材として使用した場合、木材の伸縮や反りなどといった動きが建物全体を動かし、床鳴りやビニールクロスのめくれ、モルタル壁のひび割れなどを生じさせる原因になります。
エンジニアウッドの特長
空気中の湿度によって動く天然木は、高気密・高断熱住宅の構造材としては必ずしも適しているとは言い切れません。また、天然木は強度のバラツキが大きいため、一定の安定した強度のものだけを生産するのは難しく、良質の天然木のみを使用することは環境性の観点からも、決して好ましいことではありません。
エンジニアウッドは、その加工段階で大節・死節・割れ・腐れなどといった構造的な欠点を除去するため、強度の数値管理が行いやすく、さらに木材の優れた部分ばかりを集めて製造することができるため、強度が高く安定した木材をつくることができます。
エンジニアウッドの欠点
天然木は10年以上の歳月をかけて油成分が少しずつ染み出し、いかにも木らしい風合いが出ることで人を和ませてくれますが、エンジニアウッドにはそれがありません。何十年経っても見た目や風合いはほとんど変わることがないのが、エンジニアウッドが天然木に唯一劣る部分です。
しかし、高気密・高断熱住宅における柱や梁などの構造材は、そのほとんどが石こうボードや床材によって隠されており、木造住宅と言えども、構造材が目に触れる機会はほとんどありません。構造材に天然木を使用するメリットはほとんどないでしょう。

