剛床・面材耐力壁
根太工法と剛床工法
木造在来軸組工法では、土台・大引や梁の上に4.5~6cm程度の角材を一定間隔に並べて固定し、その上に床材を貼る「根太工法」が一般的でした。根太工法では、壁に筋かいが必要であるのと同じで、水平力に抵抗するための火打が必要になります。
「剛床工法」は、別名「根太レス工法」とも呼ばれる通り、根太の代わりに厚さ24~28mmの構造用合板を敷き詰め、その上に床材を貼る工法で、火打が不要で、根太工法に比べて施工性がよく、建方時に上階の合板を敷き詰めることで高所作業の安全性が高まり、さらに建築コストを抑えることができます。
また、構造用合板を土台・大引や梁に留め付けるための釘は、その長さ・太さや材質、打ち込み間隔の規定があり、規定通りに施工することで根太工法の3倍の強度を発揮します(床倍率)。
面材耐力壁
耐力壁とは、地震や台風によって建物にかかる力を受け止める部分で、耐力壁のない建物は、いくら柱や梁が太くても、少しの力がかかっただけで簡単に変形・倒壊してしまいます。
木造在来軸組工法で古くから用いられている「筋かい」は、柱と柱の間に斜めに取り付けることで、つっかえ棒のような役割を果たし、建物が変形・倒壊しようとする力に抵抗しています。
しかし、一方向のみの片筋かいの場合は反対方向からの力には抵抗できず、また、筋かいの許容範囲を超える力がかかった場合には筋かいが折れ、一瞬にして耐力壁としての働きがなくなり、倒壊してしまいます。
筋かいの代わりに、構造用合板やOSBボードなどといった面材を柱・梁に貼り、変形・倒壊しようとする力に面で抵抗するようにしたのが「面材耐力壁」です。面材耐力壁は力の方向に関係なく作用し、強い力がかかってもジワジワと粘り強く抵抗するため、筋かいでは倒壊してしまう場合でも、変形にとどめることができる工法です。
さらに、外壁下地も兼ねるため合理的でコストダウンにつながるうえ、筋かいに比べて断熱材が充填しやすく、まさに高気密・高断熱住宅にはうってつけの工法です。

